特集 小児医療の中でこそみよう こどもの心の診療
Ⅱ.神経発達症
神経発達症―専門性をもった小児科の視点から―
星野 恭子
1
1昌仁醫修会瀬川記念小児神経学クリニック
キーワード:
神経発達症
,
睡眠衛生指導
,
鉄
,
メラトニン製剤
,
ADHD薬
Keyword:
神経発達症
,
睡眠衛生指導
,
鉄
,
メラトニン製剤
,
ADHD薬
pp.169-174
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001442
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SUMMARY
▷筆者は,神経発達症は前頭葉機能の障害であり病態に脳幹アミン系神経系が深く関与すると推測し診療を行っており症状は改善傾向をみとめている.
▷さらにセロトニン系の安定を目指せば(日の光,よい睡眠,昼間の運動等),こどもたちの不安症状の改善も望める.
▷一般小児科で正確な診断はできなくとも,睡眠衛生指導,報酬系の活性化すなわち褒めること,鉄欠乏状態の治療,亜鉛,整腸薬による治療で症状は緩和し,メラトニン製剤や漢方薬はさらに有効である.
▷注意欠如多動症に特化した薬や向精神薬は使用されなくとも問題はないと考える.
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