特集 ホルモンの病態異常と臨床検査
各論Ⅰ ホルモンの病態異常と検査
3.松果体
1) メラトニン
海老澤 尚
1
Takashi EBISAWA
1
1東京警察病院神経科
キーワード:
メラトニン
,
体内時計
,
概日リズム
,
睡眠
Keyword:
メラトニン
,
体内時計
,
概日リズム
,
睡眠
pp.1217-1219
発行日 2008年10月30日
Published Date 2008/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101758
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
はじめに
メラトニンは主に松果体で産生されるホルモンで,その産生量は体内時計にコントロールされて日内変動を呈し,夜間に高く,日中は低いという概日リズムを示す.また,夜間でも強い光照射により短時間で抑制される.血中濃度は個人差が大きいが,同一被験者では毎日ほぼ一定の日内変動パターンを繰り返し1),性別,女性の月経周期には影響を受けない.血中濃度の変動リズムは深部体温の変動リズムとともに概日リズムの位相を反映する指標として用いられている2).
Copyright © 2008, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.