特集 小児の不眠―眠れない子ども・眠らない子どもへの対策―
Ⅴ.眠れない・眠らない子どもたちへの治療の実際
小児期の睡眠障害と鉄の関係
福水 道郎
1
1東京家政大学子ども支援学部子ども支援学科
キーワード:
鉄欠乏
,
フェリチン
,
夜間過覚醒
,
レストレスレッグス症候群
,
神経発達症
Keyword:
鉄欠乏
,
フェリチン
,
夜間過覚醒
,
レストレスレッグス症候群
,
神経発達症
pp.1331-1335
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001837
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SUMMARY
▷鉄欠乏は脳内鉄欠乏につながるため,発達期の認知・情緒・行動面に影響し,睡眠障害や神経発達症にも関係する.
▷各小児期で鉄欠乏になりやすい要因があり,これを予防する,あるいは早期に治療していく必要がある.
▷鉄欠乏と関連した睡眠障害の病態としては,夜間過覚醒,レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome:RLS≒周期性四肢運動やアカシジア),レストレス睡眠障害(restless sleep disorder:RSD)などがあり,脳内鉄欠乏の加療が必須となる.

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