特集 日常診療で問題となる小児の機能性疾患
6.むずむず脚症候群
加藤 久美
1,2
1特定医療法人愛仁会太田睡眠科学センター
2大阪大学大学院連合小児発達学研究科
キーワード:
むずむず脚症候群
,
レストレスレッグス症候群
,
フェリチン
,
鉄剤
,
周期性四肢運動
Keyword:
むずむず脚症候群
,
レストレスレッグス症候群
,
フェリチン
,
鉄剤
,
周期性四肢運動
pp.269-274
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000368
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むずむず脚症候群は下肢の感覚異常に伴う運動障害であり,小児においても決してまれではない.家族性が高く,入眠困難や頻回な中途覚醒のため,小児だけでなく養育者のQOLをも低下させる可能性がある疾患である.脚の不快感を言葉で表現できない,または症状があっても訴えないことがあるため,診断は難しい.寝つきが悪い,頻回に中途覚醒するなど,睡眠に関する訴えがある場合は脚の不快感がないか,家族にも同様の症状がないかを問診で確認することが重要である.血清フェリチン値50ng/mLの場合,鉄剤投与が投薬治療の第一選択である.
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