特集 発生から考えてみよう! 早産児診療の諸問題とその対応
Ⅲ.遠隔期の諸問題
注意欠如多動症,限局性学習症,自閉スペクトラム症
島内 智子
1
,
小野 和哉
1
1聖マリアンナ医科大学神経精神科
キーワード:
早期産
,
神経発達症
,
自閉スペクトラム症
,
注意欠如多動症
,
限局性学習症
Keyword:
早期産
,
神経発達症
,
自閉スペクトラム症
,
注意欠如多動症
,
限局性学習症
pp.843-847
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001711
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SUMMARY
▷早産児では,知的発達の遅れ,自閉スペクトラム症(ASD),注意欠如多動症(ADHD),限局性学習症(SLD)など,神経発達症の合併リスクが高いことが知られている.
▷発達障害の出現頻度の高い理由として,虚血性脳障害による脳成熟の遅れや,母体の免疫活性化などが想定されている.
▷早産児から発達障害の出現過程の起源にあるメカニズムを明らかにすることは,発達障害の治療において有用な知見をもたらす可能性がある.
▷早産児のリスク因子を正しく理解し,発達障害の早期発見,早期対応に努めることが望まれる.

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