特集 発生から考えてみよう! 早産児診療の諸問題とその対応
Ⅲ.遠隔期の諸問題
成長とDOHaD
東海林 宏道
1
1順天堂大学医学部小児科学講座
キーワード:
DOHaD
,
インスリン抵抗性
,
超早産児
,
超低出生体重児
Keyword:
DOHaD
,
インスリン抵抗性
,
超早産児
,
超低出生体重児
pp.837-841
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001709
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SUMMARY
▷出生前後に曝される環境が将来の生活習慣病発症リスクと関連することはdevelopmental origins of health and disease(DOHaD)として知られている.
▷飛躍的に短期的予後が改善した超早産児や超低出生体重児では,身長増加不全,体脂肪増加や筋肉量低下といった体格的特徴を有し,将来のインスリン抵抗性に影響することが示唆されている.
▷筆者らは在胎30週未満出生児における体格予後について検討したところ,胎児発育不全を伴った早産児では小児期までやせていて小さい傾向にあることを報告した.

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