原著
迅速診断した小児パレコウイルス感染症の臨床的特徴
澁谷 泰紀
1
,
真島 久和
1
1日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院
キーワード:
パレコウイルス感染症
,
迅速診断
,
早期乳児
,
抗菌薬
,
敗血症
Keyword:
パレコウイルス感染症
,
迅速診断
,
早期乳児
,
抗菌薬
,
敗血症
pp.848-852
発行日 2025年7月1日
Published Date 2025/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001712
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要旨
パレコウイルスは新生児や早期乳児において重症感染症を引き起こす.今日ではFilmArray®髄膜炎・脳炎パネルを用いて迅速診断することが可能になった.2023年4月から10月に当科でパレコウイルス感染症と迅速診断した症例の臨床的特徴を検討した.対象は14例で,細菌感染症を併発した症例はなかった.抗菌薬は全例に使用されていたが,3例は確定診断される前の1回のみの投与で中止しており,9例が2日以内に中止していた.

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