特集 これからのガイドラインの読み方,使い方
Ⅲ.海外のガイドラインから考える
高ビリルビン血症
岩谷 壮太
1
1兵庫県立こども病院周産期医療センター新生児内科
pp.328-335
発行日 2025年4月20日
Published Date 2025/4/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001594
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Summary
■在胎35週以上の新生児では,高ビリルビン血症の一次予防(母体のRh式血液型検査と治療)と二次予防(リスク因子評価,モニタリング,必要な治療)が重要である.
■わが国の医療環境下においては,上記の予防戦略を行うことで,核黄疸スペクトラム障害をほぼ予防できる.
■一方,超早産児の救命率向上とともに,早産児ビリルビン脳症と診断される症例が増加している.
■わが国では,在胎35週未満の早産児を対象とした新たな予防戦略について,世界に先んじて取り組んでいる.

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