症例報告
短時間の有熱時けいれんで発症したけいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD)の一例
杉立 玲
1
,
篠原 亮
1,2
,
中林 洋介
1,3
,
清水 真理子
1
,
松井 敦
1
1前橋赤十字病院小児科
2前橋赤十字病院研修管理課
3前橋赤十字病院集中治療科・救急科
キーワード:
突発性発疹
,
early seizure
,
twilight state
,
けいれん群発
Keyword:
突発性発疹
,
early seizure
,
twilight state
,
けいれん群発
pp.117-120
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000022
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要旨
けいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD)は一般的にけいれん重積で発症する.しかし筆者らの経験した1歳男児の症例は,発熱初日のけいれんが短時間で頓挫し,突発性発疹と診断された後の第5病日からけいれんが群発し,MRI所見とあわせてAESDの診断に至った.初回発作がけいれん重積でないAESDもあること,突発性発疹はAESDの原因感染症として最多だがその早期診断はしばしば難しいことに注意が必要である.
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