症例報告
乳児期よりアトピー性皮膚炎を合併した難治性気管支喘息に対してデュピルマブが効果を示した20歳男性例
寺師 義英
1
,
安藤 裕輔
1
,
吉原 伸弥
1
,
吉原 重美
1
1獨協医科大学医学部小児科学
キーワード:
アレルギーマーチ
,
デュピルマブ
,
気管支喘息
,
アトピー性皮膚炎
,
アレルギー性鼻炎
Keyword:
アレルギーマーチ
,
デュピルマブ
,
気管支喘息
,
アトピー性皮膚炎
,
アレルギー性鼻炎
pp.112-116
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000021
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要旨
気管支喘息難治例に対し,様々な生物学的製剤が開発され,適応が拡大している.乳児期に重症アトピー性皮膚炎を発症した難治性気管支喘息症例に対し,ヒト型抗ヒトIL-4/13受容体モノクローナル抗体(デュピルマブ)を使用した.導入後から気管支喘息だけでなく,アトピー性皮膚炎およびアレルギー性鼻炎に対しても効果を示した.併存疾患がある難治性気管支喘息症例に対し,抗体製剤の選択を適切に行うことが重要である.
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