特集 子宮内膜・子宮内腔とその異常
Ⅱ.子宮内膜・子宮内腔の異常と治療
12.妊娠高血圧腎症と子宮内膜の脱落膜形成の関連
根本 一成
1
,
熊澤 惠一
1
1東京大学医学部産婦人科学教室
キーワード:
sFlt-1/PlGF比
,
two stage disorder theory
,
予防と治療
Keyword:
sFlt-1/PlGF比
,
two stage disorder theory
,
予防と治療
pp.1382-1386
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000965
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
妊娠高血圧症候群は発症頻度が高く,重症化すると母児の生命を脅かすが,根本的治療法は分娩しかない.子宮内膜の脱落膜化の過程の異常で子宮や胎盤の循環不全が生じ,母体の血管内皮障害が引き起こされることにより発症するとされる.発症予測マーカーとしてsFlt-1/PlGF比が保険適用となった.低用量アスピリン(LDA)が現在予防薬として用いられているが,その予防効果は高くなく,タダラフィルやプラバスタチンの臨床研究も進んでいる.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.