特集 産婦人科診療ガイドライン産科編2023改訂のポイント
5.妊娠高血圧症候群の診断と対応は?
入山 高行
1
1東京大学医学部附属病院女性診療科・産科
キーワード:
妊娠高血圧症候群
,
妊娠高血圧腎症
,
sFlt-1/PlGF比
Keyword:
妊娠高血圧症候群
,
妊娠高血圧腎症
,
sFlt-1/PlGF比
pp.139-141
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000538
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨
妊娠高血圧症候群(HDP)の診断に関するCQ309-1「妊婦健診において収縮期血圧≧140かつ/または拡張期血圧≧90mmHgや尿蛋白陽性(≧1+)を認めたら?」では,緊急降圧を要する血圧値について,従来の収縮期血圧≧180かつ/または拡張期血圧≧120mmHgが見直され,収縮期血圧≧160かつ/または拡張期血圧≧110mmHgを複数回認める場合とされた.また,妊娠高血圧腎症の短期発症予測目的でのsFlt-1/PlGF比の測定について言及された.HDPの治療や対応に関するCQ309-2「妊娠高血圧症候群と診断されたら?」では,緊急降圧に関する上述の基準の見直しおよび,HDP罹患女性に対する長期的フォローの必要性について言及された.
Copyright © 2024, SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.