特集 これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
第2章 各論
B 女性医学
14 閉経後骨粗鬆症
澤田 健二郎
1
1大阪大学大学院医学系研究科産科学婦人科学教室
pp.274-278
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000667
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薬剤選択のポイント
閉経後早期の骨粗鬆症患者に対しては,更年期症状などがある場合,エストロゲン・プロゲスチン配合薬のウェールナラ®配合錠が選択肢となる.また,長期投与の必要性を鑑みて,ラロキシフェンなどの選択的エストロゲン受容体調整薬(selective estrogen receptor modulator:SERM)や,エルデカルシトールなどの活性型ビタミンD誘導体などの投与が考慮される.
65歳以上や低骨密度のため大腿骨近位部骨折のリスクが高い症例では,アレンドロン酸ナトリウム水和物(アレンドロネート),リセドロン酸ナトリウム水和物(リセドロネート),ミノドロン酸水和物(ミノドロネート)に加え,デノスマブ(遺伝子組換え)が選択肢としてあげられる
ヒト化抗スクレロスチンモノクローナル抗体であるロモソズマブ(遺伝子組換え)は骨形成作用と骨吸収抑制作用の両方があり,骨折の危険性の高い重症骨粗鬆症患者に対して用いる.
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