特集 これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
第1章 総論
2 GnRHの作用とその関連薬
峯岸 敬
1
1群馬大学名誉教授
pp.12-17
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000625
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POINT
ゴナドトロピン放出ホルモン(gonadotropin releasing hormone:GnRH)の作用は下垂体前葉からの黄体化ホルモン(luteinizing hormone:LH),卵胞刺激ホルモン(follicle stimulating hormone:FSH)の分泌の制御である.
視床下部からのGnRHの作用には律動的分泌が重要であり,女性の性周期にかかわる律動的分泌のメカニズムを知ることで病態に対する理解が深まる.
GnRHの構造はアミノ酸10個のペプチドであり,アゴニスト,アンタゴニストの合成が多くされ,臨床に応用されている.アゴニスト投与によるGnRH受容体のダウンレギュレーションを利用した薬剤の使用法に加えて,経口で投与できるアンタゴニストが開発され使用されている.
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