特集 ホルモンと生理活性物質
各論
1.視床下部ホルモン系
2) GnRH (LH-RH)
青野 敏博
1
Toshihiro AONO
1
1徳島大学医学部産科婦人科学教室
pp.63-65
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902173
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生合成・分泌・機能
1.生合成,分泌
ゴナドトロピン放出ホルモン(gonadotropin releas-ing hormone; GnRH, LH-RH)は,1971年にSchal-lyらがブタ50万頭の視床下部から抽出,純化し,その構造を決定した.アミノ酸10個からなるペプチドホルモンである.
GnRHは視床下部の対角帯核,中隔,視索前野,弓状核などの神経核において合成され,神経終末から分泌され,下垂体門脈を経て下垂体に運ばれる.ゴナドトロピン分泌細胞に作用すると,LHとFSHの産生と放出が促進される.
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