特集 AYA世代の女性ヘルスケア―対応と実際―
Ⅻ.ホルモン治療法
5.GnRHアゴニスト,GnRHアンタゴニストの使い方
堤 治
1
,
牛丸 創士
1
,
鈴木 聡史
1
,
末永 昭彦
1
O. Tsutsumi
1
,
S. Ushimaru
1
,
S. Suzuki
1
,
A. Suenaga
1
1医療法人財団順和会山王病院リプロダクション・婦人科内視鏡治療部門
pp.1281-1287
発行日 2022年9月30日
Published Date 2022/9/30
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000002326
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GnRHは生殖生理のprotagonistの役割を果たし,そのモデレータであるGnRHアゴニスト,GnRHアンタゴニストはAYA世代の女性ヘルスケア,ホルモン療法を考えるうえで最も重要なものの1つと考えられる。特に少子晩婚化が進むなか,子宮筋腫,子宮内膜症,子宮腺筋症などのホルモン依存性疾患は妊孕性を維持する治療法が必要とされ,GnRHアゴニスト,GnRHアンタゴニストの使用頻度が増し,術前投与が有効な場合が多い。さらに不妊症治療における調節卵巣刺激においては,早発排卵予防のみならず,GnRHアゴニストが排卵のトリガーとして用いられ,2022年4月の生殖補助医療への保険適用開始に合わせ保険収載された。
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