今月の臨床 不正出血の患者が来たら
薬剤使用の有無をチェックする
3.GnRHアナログ
北島 道夫
1
,
石丸 忠之
1
1長崎大学医学部産婦人科
pp.288-291
発行日 2004年3月10日
Published Date 2004/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101162
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はじめに
不正性器出血とは,分娩期の出血を除いて,「排卵性月経以外の性器出血」すべてを含むものと考えられ,腫瘍性病変,炎症,外傷,異物などにより生じる器質性出血と,器質的原因を認めない主に内分泌異常,稀には血液疾患により生じる機能性出血に大別される1).
GnRHアナログ(アゴニスト)製剤は,産婦人科領域では主に子宮内膜症,子宮筋腫あるいは排卵誘発に対する薬物療法として一般臨床の場で頻用されている.GnRHアゴニスト製剤使用時には,器質性および機能性出血のいずれのタイプの不正性器出血をも認める場合がある.本稿では,GnRHアナログ製剤使用時の不正性器出血の特徴と留意点について述べる.
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