今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制
基礎知識
2.下垂体GnRHレセプターと作用機序
田坂 慶一
1
1大阪大学医学部産婦人科
pp.276-278
発行日 1995年3月10日
Published Date 1995/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902054
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
下垂体ゴナドトロピン(LH, FSH)分泌は主として視床下部性ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)により直接的に調節を受けている.GnRHはペプチドホルモンで10個のアミノ酸より構成されている.発見以来,アミノ酸組成を変えることによりさまざまな特性を持ったアゴニスト,アンタゴニストが合成され,その生物作用について検討が加えられた.現在多くのアゴニストが臨床応用されているが,近い将来アンタゴニストも臨床応用される可能性が高い.これらの薬剤を投与するにあたってはGnRHの作用機序を理解しておくことが必要である.ここではGnRHレセプターとその作用機序の特徴について概説しておく.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.