今月の臨床 生殖内分泌と不妊診療の最新データ
不妊の治療
3.GnRHおよびGnRHアゴニスト
正岡 薫
1
,
稲葉 憲之
1
1獨協医科大学産科婦人科
pp.556-565
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904012
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GnRHの発見と構造式の決定から約30年が経過するが,発見当初から考えられていた排卵誘発への応用はけっして容易なものではなく,GnRHによる排卵誘発法が確立されるには幾多の紆余曲折があった.またGnRHの誘導体として開発されたGnRHアゴニストはその強力な下垂体機能抑制作用から子宮内膜症をはじめとする性ステロイドホルモン依存性疾患の治療に広く使用されているが,一方ではゴナドトロピンによる排卵誘発を行う際の併用薬としても頻用されている,本稿ではこれら二つのホルモンについて筆者らのデータをもとに解説する.
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