特集 血栓に強くなる―産婦人科診療に活かす最新知識―
Ⅰ.総論
2.血小板の機能と抗血小板薬の作用機序
安部 涼平
1
1埼玉医科大学病院血液内科
キーワード:
血小板
,
抗血小板薬
,
抗血栓療法
Keyword:
血小板
,
抗血小板薬
,
抗血栓療法
pp.1073-1078
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000404
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要旨
血小板は径2~4μmの円盤状,無核の細胞(厳密には巨核球の細胞質がちぎれてできた細胞断片)である.骨髄において巨核球から産生され,末梢血中で7~10日間生存した後,脾臓で網内系のマクロファージによって破壊される.出血時には凝固因子と協同して止血を担う一方,血栓症においても中心的な役割を果たす.現代では,血栓症予防を目的として様々な抗血小板薬が用いられている.本稿では血小板の機能と抗血小板薬の作用機序について概説する.
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