特集 血栓に強くなる―産婦人科診療に活かす最新知識―
Ⅰ.総論
1.凝固因子の働きと抗凝固薬の作用機序
後藤 信哉
1
1東海大学医学部内科学系循環器内科学
キーワード:
凝固因子
,
ヘパリン
,
ワルファリン
Keyword:
凝固因子
,
ヘパリン
,
ワルファリン
pp.1069-1072
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000403
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要旨
血液凝固は蛋白質相互作用のカスケード反応である.可溶性のフィブリノゲンのフィブリンへの転換をトロンビンが担う.ヘパリンは内因性の抗凝固物質であるアンチトロンビンの抗トロンビン,抗Xa作用を増強させる.ワルファリンはビタミンK依存性の凝固因子の機能的完成を阻害する.経口接種可能なトロンビン,Xa阻害薬も開発されたが,産科領域での適応は狭い.
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