特集 保存期慢性腎臓病と透析期のステージに応じた診療のポイント
[Chapter 3] 保存期CKD患者・透析患者への薬剤の使い方
抗血小板薬,抗凝固薬
中尾 優
1
1東京女子医科大学病院 循環器内科
キーワード:
抗血小板薬
,
warfarin
,
DOAC
Keyword:
抗血小板薬
,
warfarin
,
DOAC
pp.86-90
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_86
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▪心血管疾患の二次予防としての抗血小板薬1剤の投与(SAPT)についてはCKD患者(透析患者を含む)においても有効性が示されている.
▪薬剤溶出性ステント留置後の抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)の期間は近年短縮されてきている.
▪バスキュラーアクセスの閉塞予防について抗血小板薬はエビデンスがある.
▪心房細動(AF)を有する透析患者に対するwarfarinのルーチン投与は推奨されていない.
▪直接経口抗凝固薬(DOAC)はwarfarinよりも出血性合併症の少ないことが知られているが,本邦では透析患者に対して禁忌となっている.
© Nankodo Co., Ltd., 2023