特集 ここまで進んだ産婦人科領域の検査法―先制医療に向けて―
Ⅲ.腫 瘍
14.HPV検査の特色―検診への導入を視野に―
髙﨑 和樹
1
,
橋本 啓
1
,
長阪 一憲
1
1帝京大学医学部産婦人科学講座
キーワード:
子宮頸がん
,
HPV検査
,
HPVワクチン
Keyword:
子宮頸がん
,
HPV検査
,
HPVワクチン
pp.783-787
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000308
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要旨
わが国の子宮頸がん検診は子宮頸部細胞診が主流であるが,一方でHPVワクチンの定期接種が進んでいる諸外国では,HPV検査単独による検診の導入が進められている.また諸外国では自己採取によるHPV検査の有用性も検討されつつあり,検診受診率向上にも寄与し得る手法として注目を浴びている.このようにHPVワクチンの普及とともに,国内外における子宮頸がん検診の状況は刻々と変化しつつある.本稿では最新のエビデンスを紹介し,わが国における子宮頸がん検診の展望について考察したい.
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