特集 小児科医のためのHPVワクチンUPDATE
7.9価HPVワクチンについて
岩田 敏
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1国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院感染症部/感染制御室
キーワード:
HPVワクチン
,
HPV感染症
,
子宮頸がん
,
VLP
,
免疫原性
Keyword:
HPVワクチン
,
HPV感染症
,
子宮頸がん
,
VLP
,
免疫原性
pp.568-573
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001749
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9価HPVワクチンは,日本では2020年7月に承認され,2021年2月に発売された.本剤は4価HPVワクチンの4種類のHPV型に新たに5種類のHPV型を追加した9種類(HPV6,11,16,18,31,33,45,52,58型)のHPV各型のL1タンパク質ウイルス様粒子(VLP)を含むワクチンで,アジュバントとしてアルミニウムヒドロキシホスフェイト硫酸塩を使用している.9歳以上の女性に,1回0.5mLを合計3回,筋肉内注射することにより,含有型HPVの感染に起因する子宮頸がんおよびその前駆病変,外陰上皮内腫瘍ならびに腟上皮内腫瘍,尖圭コンジローマを予防できる.現在国内では任意接種であるが,今後の定期接種化が期待される.
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