特集 内科臨床と性差
トピックス
HPVワクチンの接種対象と性差
稲葉 可奈子
1,2
1関東中央病院産婦人科
2一般社団法人HPVについての情報を広く発信する会
キーワード:
HPVワクチン
,
HPV
,
ヒトパピローマウイルス
,
子宮頸がん
Keyword:
HPVワクチン
,
HPV
,
ヒトパピローマウイルス
,
子宮頸がん
pp.1143-1146
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_1143
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Summary
▪HPVワクチンはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防するワクチンである.
▪HPVは子宮頸がん,中咽頭がん,肛門がん,尖圭(せんけい)コンジローマなど,男女ともにかかり得る疾患の原因ウイルスである.
▪小6~高1の女子は定期予防接種の対象であり,無料で接種できる.
▪接種は全3回,6ヵ月かかるため,高1の9月までに初回を接種すればすべて無料で接種を完了できる.
▪子宮頸がん予防のためには,HPVワクチンを接種した人も子宮頸がん検診を受診することが重要である.
▪男性への接種にも公費助成する国が増えているが,本邦では男性は年齢にかかわらず自費となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2021