特集 ここまで進んだ産婦人科領域の検査法―先制医療に向けて―
Ⅲ.腫 瘍
13.進行婦人科がん治療における相同組換え修復異常検査(HRD),MSI検査,遺伝子変異量(TMB)測定の意義
千代田 達幸
1
,
青木 大輔
1
1慶應義塾大学医学部産婦人科学教室
キーワード:
相同組換え修復異常
,
マイクロサテライト不安定性
,
遺伝子変異量
Keyword:
相同組換え修復異常
,
マイクロサテライト不安定性
,
遺伝子変異量
pp.775-781
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000307
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要旨
進行卵巣癌における初回治療の維持療法選択に相同組換え修復異常検査(HRD)が用いられる.HRD検査にはゲノムシグネチャーをみる方法,相同組換えの機能をみる方法がある.MSIとTMBは免疫チェックポイント阻害薬の治療効果を予測するバイオマーカーであり,MSI検査はPCR法が従来行われてきたが,次世代シーケンシングを用いるがん遺伝子パネル検査においてもMSIが評価される.TMBは検査システムによるカウント方法の違いにも留意が必要である.
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