特集 ここまで進んだ産婦人科領域の検査法―先制医療に向けて―
Ⅲ.腫 瘍
15.卵巣がん新規腫瘍マーカーTFPI2の開発と臨床応用
小河原 由貴
1
,
水島 大一
1
,
ルイズ横田 奈朋
1
,
宮城 悦子
1
1横浜市立大学医学部産婦人科学教室
キーワード:
卵巣がん
,
腫瘍マーカー
,
TFPI2
Keyword:
卵巣がん
,
腫瘍マーカー
,
TFPI2
pp.789-793
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000310
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要旨
卵巣がんはわが国でも増加傾向であり,そのなかでも卵巣明細胞癌はアジア地域での発症が多く,抗悪性腫瘍薬が効きにくいとされ予後不良例が多い疾患である.ただ,早期発見でのメリットは大きく,卵巣がんの診断補助マーカーとして2021年4月に保険収載された組織因子経路インヒビター2がCA125と組み合わせて評価することにより卵巣腫瘍診断精度の向上(特に卵巣明細胞癌)に寄与することが示された.
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