特集 日本のがん対策 過去・現在・未来—がん対策基本法成立20年を迎えて
HPVワクチン定期接種の失われた10年間
八木 麻未
1
1和歌山県立医科大学医学部先進予防・健康医学講座
キーワード:
子宮頸がん
,
HPVワクチン
,
子宮頸がん検診
Keyword:
子宮頸がん
,
HPVワクチン
,
子宮頸がん検診
pp.996-1004
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870890110996
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ポイント
◆日本における子宮頸がん対策は、世界的に見て欧米諸国より遅れている。
◆生まれ年度によるHPVワクチン接種率格差が将来の子宮頸がん罹患・死亡リスクの格差につながることが懸念され、キャッチアップ接種による接種率の回復はいまだ不十分である。
◆行政、医療機関、教育機関、学術団体が一体となってHPVワクチン接種および子宮頸がん受診の勧奨を強化し、子宮頸がん排除の実現を目指す必要がある。

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