特集 「痛み」に強くなる―産婦人科医として知っておきたい最新知識―
14.がん疼痛の薬物療法
余宮 きのみ
1
1埼玉県立がんセンター緩和ケア科
キーワード:
がん疼痛
,
オピオイド鎮痛薬
,
ナルデメジン
Keyword:
がん疼痛
,
オピオイド鎮痛薬
,
ナルデメジン
pp.663-669
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000271
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要旨
がん疼痛治療に関する新しい話題として,2020年に日本緩和医療学会による「がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン」,2018年にWHOがん疼痛ガイドラインがいずれも大幅に改訂されたことがあげられる.またここ数年で新しい薬剤が使用できるようになり,がん疼痛治療は大きく変遷を遂げている.強オピオイドではヒドロモルフォン,タペンタドール,メサドン,フェンタニル口腔粘膜吸収剤が,オピオイド誘発性便秘症治療薬としてナルデメジンが上市された.本稿では,新しいガイドライン,新薬を含めたがん疼痛の薬物療法について解説する.
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