Japanese
English
特集 外科医が知るべき癌終末期医療の基礎と実践
II. 各論
1.進行終末期癌患者の痛みへの薬物治療
Pharmacotherapy for pain in terminally ill cancer patients
余宮 きのみ
1
K. Yomiya
1
1埼玉県立がんセンター緩和ケア科
キーワード:
癌疼痛
,
非オピオイド鎮痛薬
,
オピオイド鎮痛薬
,
鎮痛補助薬
Keyword:
癌疼痛
,
非オピオイド鎮痛薬
,
オピオイド鎮痛薬
,
鎮痛補助薬
pp.1356-1360
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_1356
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
癌疼痛治療でもっとも重要なことは,痛みの評価である.痛みの原因によって治療の方向性が異なってくるからである.癌患者が訴える痛みには癌疼痛と非癌の痛みがあり,経時的に原因が変化することを念頭において継続的に評価する.そのうえで,原因に対する対応と疼痛治療を行う.軽度の痛みには非オピオイド鎮痛薬を,中等度以上の痛みには強オピオイドを使用し,オピオイドを十分増量しても適切な鎮痛が得られない場合には,鎮痛補助薬の併用や専門的緩和ケアサービスに早めに紹介する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021