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特集 誰も教えてくれなかった緩和医療—最新知識と実践
Ⅱ.がん疼痛治療の最新知識
薬物によるがん疼痛治療
Cancer pain management
余宮 きのみ
1
,
金島 正幸
1
,
京坂 紅
1
,
細沼 里江
1
,
割田 悦子
1
,
大里 真之輔
1
Kinomi Yomiya
1
,
Masayuki Kaneshima
1
,
Beni Kyosaka
1
,
Rie Hosonuma
1
,
Etsuko Warita
1
,
Shinnosuke Osato
1
1埼玉県立がんセンター緩和ケア科
キーワード:
アセスメント
,
オピオイド鎮痛薬
,
鎮痛補助薬
Keyword:
アセスメント
,
オピオイド鎮痛薬
,
鎮痛補助薬
pp.711-715
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205425
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要旨 がん疼痛治療においては,まず,痛みの詳細や原因・病態がわかるようなアセスメントを行うことが重要である。そして,アセスメントの結果に応じた薬物療法および非薬物療法を行う。薬物療法は,WHO方式がん疼痛治療法が基本となるが,鎮痛薬を選択する際には,腎機能障害が1つの決め手になる。またレスキュー薬は,十分その有用性が発揮されるよう,その投与量と投与経路を調整しなければならない。オピオイドの使用にあたって,抗ドパミン作用のある制吐薬が用いられる場合があるが,錐体外路症状に留意する。さらに,鎮痛薬を十分使用しても痛みが残存する場合には,鎮痛補助薬を検討する。
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