特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第3章 生殖内分泌
10.月経困難症・過多月経
石沢 千尋
1
,
廣田 泰
1
1東京大学医学部産婦人科教室
pp.268-272
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000174
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月経困難症・過多月経のうち,骨盤内臓器に器質的病変を認めない場合は,機能性の病態に分類される.一方で,子宮筋腫,子宮内膜症,子宮腺筋症,子宮内膜ポリープ等の婦人科疾患は,過多月経,月経困難症を引き起こす器質的疾患の代表となる.特に子宮内膜症,子宮腺筋症については,従来から語られてきた病因のほかにも,慢性炎症,遺伝子,ホルモン感受性等の多岐にわたる観点から基礎医学的研究が進んでおり,診断や治療への応用が期待されている.
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