特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第5章 産婦人科
月経痛・過多月経
久松 洋司
1
,
岡田 英孝
1
1関西医科大学産婦人科
pp.1897-1899
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1897
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月経痛・過多月経とは
月経痛とは月経時に生じる下腹部痛であり,月経前のプロゲステロンの低下に伴い,子宮内膜のプロスタグランジンの分泌が亢進し子宮筋が収縮することなどに起因するものである.器質的病変が認められないものを原発性(機能性)月経痛といい,子宮内膜症などに起因するものを二次性(器質性)月経痛という.とくに,頭痛,嘔気・嘔吐,消化器症状,精神症状などの全身症状を引き起こし,日常生活に支障をきたすまでになると月経困難症と呼ばれる1).
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