特集 フローチャートでわかる 婦人科外来診療パーフェクトブック
Ⅰ 症候からの鑑別診断
5.過多月経,月経困難症
中山 毅
1
,
古川 琢麻
1
,
角田 真貴
1
T. Nakayama
1
,
T. Furukawa
1
,
M. Kakuta
1
1JA静岡厚生連静岡厚生病院産婦人科
pp.1129-1134
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003138
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月経の出血量が異常に多いもの,ふつう150ml以上と定義される1)。しかし,臨床的には患者の訴えで判断されることが多いため,経血量はそれほど厳密でない。その結果として貧血に陥っているかどうか確認する。多くは子宮筋腫,腺筋症などの器質的疾患を併発することが多いが,まれに子宮頸癌や体癌を併発することもあるので注意をしたい。ほかにも黄体機能不全や排卵障害がベースにあることや,血液疾患などの内科的疾患を認めることもある2)3)。産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023に基づく診療手順を図1で示す4)(CQの詳細については,ガイドラインを参照していただきたい)。
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