今月の主題 止血機構とその異常
出血性疾患の臨床;病態とその診断
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
村上 博
1
1慶応義塾大学医学部・内科
pp.218-221
発行日 1986年2月10日
Published Date 1986/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220209
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特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic Throm-bocytopenic Purpura;ITP)の病態については未だ不明な点も少なくないが,最近の種々の免疫学的検索はITPをimmune thrombocytopeniaの1つとして位置づけ,pathogenesisは何らかの原因で産生された免疫グロブリンが血小板膜に特異的に結合し,そのために網内系への免疫グロブリンを介しての取り込みが増大し,破壊亢進による血小板減少が生ずるとしている.表1にimmunethrombocytopeniaの各種疾患を示した.
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