疾患と検査値の推移
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
高蓋 寿朗
1
1国立病院機構広島西医療センター 臨床研究部
pp.596-602
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206484
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Point
●特発性血小板減少性紫斑病(ITP)が疑われた症例では,血小板減少をきたす原因となる他の疾患,病態を除外することによって診断を進めていく.
●ITPの病態を反映し,特異性の比較的高い検査項目を組み合わせ,積極的にITPを診断する「ITPの診断基準案」が作成されているが,実用化に至っていない.
●ITPは症例ごとの経過,治療に対する反応が多様であり,症例に応じた的確な治療法の選択と慎重な経過観察が重要である.
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