増大号 匠から学ぶ 血栓止血検査ガイド
5章 疾患まとめ
特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
柏木 浩和
1
1大阪大学医学部附属病院輸血部血液・腫瘍内科
キーワード:
特発性血小板減少性紫斑病
,
免疫性血小板減少症
,
幼若血小板比率
,
血中トロンボポエチン濃度
Keyword:
特発性血小板減少性紫斑病
,
免疫性血小板減少症
,
幼若血小板比率
,
血中トロンボポエチン濃度
pp.1060-1063
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209111
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疾患概念
特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura:ITP)は,抗血小板自己抗体を中心とする免疫的機序により血小板減少が生じる自己免疫疾患である.近年では,(一次性)免疫性血小板減少症(primary immune thrombocytopenia)と呼ばれることが多くなっている.発症時期により,新規診断ITP(診断後3カ月以内),持続性ITP(診断後3〜12カ月間,血小板減少が継続もしくは無治療で寛解を維持できない),慢性ITP(診断後12カ月以上,血小板減少が継続もしくは無治療で寛解を維持できない)に分類される1).
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