特集 検体検査のポイントとピットフォール 診察室にこの1冊
B.確定診断に用いる検査
13.レニン,アルドステロン[生化学的検査]
一色 政志
1
1埼玉医科大学内分泌内科・糖尿病内科
pp.229-233
発行日 2025年3月24日
Published Date 2025/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000001264
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Summary
1.レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAA系)は血圧,循環血液量,Naの恒常性を維持しており,レニンとアルドステロンの測定は,RAA系を評価して血圧や体液量の変化を起こす病態の鑑別や診断に有用である.
2.対象疾患として,原発性アルドステロン症(PA)を代表とする二次性高血圧や副腎不全など様々な内分泌疾患が含まれる.
3.近年,アルドステロンは測定法がRIAからCLEIA法に変わり,PAのスクリーニングや診断基準が修正されたため注意を要する.
4.測定値の解釈には塩分摂取量,降圧薬,患者の臨床状態,交感神経系,採血条件などRAA系に影響を及ぼす要素を考慮する.

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