今月の主題 内分泌疾患の新たな展開
トピックス
低レニン性低アルドステロン症
宮森 勇
1
,
竹田 亮祐
1
1金沢大学医学部・第2内科
pp.454-456
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219670
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
近年,アルドステロンの低下や欠乏した病態が,単独ないし種々の疾患に合併して観察されている.特に基礎疾患として糖尿病や腎疾患を有することが多く,一般臨床においても,本症の見出される機会は,稀有ではないと思われる.これはアルドステロンの高感度微量測定が可能となり,日常臨床に広く応用されている結果と推察される.しかし低アルドステロン症の概念が,臨床に導入されたのは古く,1957年,Hudsonら1)が,高K血症とStokes-Adams発作を呈した症例をhypoaldosteronismとして説明したのが最初である.これは,アルドステロンの発見後,間もなくのことであった.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.