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特集 血液透析―カレントトピックス
CKD-MBDについて―ガイドライン,治療法選択,PTx
CKD-MBD-5D,guideline,treatment option,PTx
岩元 則幸
1
,
小野 利彦
1
Noriyuki Iwamoto
1
,
Toshihiko Ono
1
1桃仁会病院泌尿器科
キーワード:
CKD-MBD
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
PTx
Keyword:
CKD-MBD
,
二次性副甲状腺機能亢進症
,
PTx
pp.553-560
発行日 2011年7月20日
Published Date 2011/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102439
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要旨 リン代謝障害は,副甲状腺機能亢進症(以下,HPT)の惹起因子であり,骨代謝障害・異所性石灰化(CKD-MBD)を通し生命予後の悪化に至る。内科的治療にはリン管理と活性型ビタミン(VD)に加えcalcimimeticsが登場した。活性型VDによる長期管理には限界がある。現在頻用されている炭酸Caを中心としたリン吸着や透析液Ca濃度は過剰なCa負荷になる。Calcimimeticsは有効であるが,10~20年の長期使用は新たなコストを必要とする。他方,副甲状腺切除(PTx)は生命予後の改善につながりそのコストも低い。移植後のHPTの頻度は高くないものの,10~15年の長期透析後移植へ移行する患者においては移植後のHPTは相当数存在する。移植前PTxの必要性が痛感される。HPTの発症機序・治療・ガイドラインについて概括し,PTxに関するわれわれの経験を述べた。
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