透析患者の薬,どう使いわける?
リン吸着薬
小岩 文彦
1
,
梶谷 英人
1
1昭和大学藤が丘病院内科(腎臓)
キーワード:
リン吸着薬
,
カルシウム含有薬
,
鉄含有薬
,
CKD-MBD
,
テナパノル
Keyword:
リン吸着薬
,
カルシウム含有薬
,
鉄含有薬
,
CKD-MBD
,
テナパノル
pp.657-664
発行日 2022年6月10日
Published Date 2022/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002168
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リンは生体内で6番目に多く存在する元素で,1日約1,000 mgを摂取して便中に400 mg,尿中に600 mgが排泄されて体内リンが維持されている.腎機能が廃絶した透析患者では腎臓での排泄が消失するため,おもに便からの排泄と透析による除去により体内量が調節される.しかし1回の血液透析によるリン除去量は1,000 mg程度で,週3回の透析療法だけでは食事から吸収されたリンが体内に蓄積することから,リン吸着薬による治療が不可欠となる.
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