特集 日常診療で診るCKD―乗り遅れないための最新情報
進行したCKDとESKD
腎性貧血
本田 浩一
1
,
鮫島 里沙
1
,
美馬 友紀
1
1昭和大学医学部内科学講座腎臓内科学
キーワード:
ESA低反応性
,
機能的鉄欠乏
,
赤血球造血刺激因子製剤
,
低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素阻害薬
Keyword:
ESA低反応性
,
機能的鉄欠乏
,
赤血球造血刺激因子製剤
,
低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素阻害薬
pp.579-583
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000786
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Headline
・腎性貧血の主な原因は貧血に対する相対的なエリスロポエチン(EPO)の産生・分泌の不足である.
・慢性腎臓病(CKD)患者の貧血は慢性経過で進行するため,自覚症状を伴わないことが多い.
・腎性貧血の診断はMCVなどの赤血球恒数を参考に鑑別する.
・腎性貧血治療薬には外因性のEPO補充療法〔赤血球造血刺激因子(ESA)製剤〕あるいは内因性EPO産生を促す低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素阻害薬(HIF-PH阻害薬)がある.
・鉄欠乏はCKD患者の貧血に影響することが多いため,適切な鉄管理が求められる.
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