特集 日常診療で診るCKD―乗り遅れないための最新情報
進行したCKDとESKD
透析導入とCKM
下田 奈央子
1
,
柏木 哲也
1
1日本医科大学大学院医学研究科内分泌代謝・腎臓内科学分野
キーワード:
腎代替療法
,
高齢化
,
SDM
,
CKM
Keyword:
腎代替療法
,
高齢化
,
SDM
,
CKM
pp.591-595
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000788
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・高齢化が進むなか,腎不全患者も高齢化しており,2021年の平均導入年齢は71.09歳,最も割合が高い年齢層は男性70~74歳,女性は80~84歳であった.
・透析の目的は従来長期生存のためであったが,最近ではQOLを重視するべきであるとの意識にシフトしている.個々の患者背景を考え意思を尊重したうえで治療方針を決定することが肝要である.
・腎不全が進行しても透析を選択しない,いわゆる保存的腎臓療法(CKM)の選択が最近重要視さているが,それに至るまでには医療者からの十分な説明が必要であり,スタッフが一丸となって共同意思決定(SDM)に取り組む必要がある.
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