特集 Choosing Wisely 内科医の賢明な選択とは
各論
消化器領域におけるトピック
小林 健二
1
1市立大町総合病院消化器内科
キーワード:
胃食道逆流症
,
プロトンポンプ阻害薬
,
大腸癌スクリーニング
,
Barrett食道
,
機能性腹痛症候群
Keyword:
胃食道逆流症
,
プロトンポンプ阻害薬
,
大腸癌スクリーニング
,
Barrett食道
,
機能性腹痛症候群
pp.425-428
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000731
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医師と患者が問うべき5つのこと
1.胃食道逆流症(GERD)における酸抑制療法は必要最小限とする.また,中止が可能であるかを定期的に見直す.
2.平均的な大腸癌リスクの人において,質の高い大腸内視鏡検査で異常を認めなかった場合,次の10年間はいかなる大腸癌スクリーニングも繰り返すべきではない.
3.質の高い大腸内視鏡検査を行い,1cm以下の腺腫性ポリープが2つ以下で高異型度の成分がなく,完全に切除された場合には,少なくとも5年間は大腸内視鏡検査を繰り返すべきではない.
4.Barrett食道の患者において,2回目の上部消化管内視鏡検査でdysplasiaがないことを生検で確認している場合には,3年以内にサーベイランス目的の上部消化管内視鏡検査を行うべきではない.
5.機能性腹痛症候群の診断基準を満たす患者において,臨床所見または症状に大きな変化が認められない限りCTを繰り返すべきではない.
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