特集 Choosing Wisely 内科医の賢明な選択とは
Choosing Wiselyの概念
持続可能な保健・医療と人類社会のために 高価値医療を目指すChoosing Wisely Japanの軌跡と展望
小泉 俊三
1,2
1東光会七条診療所
2Choosing Wisely Japan代表
キーワード:
高価値医療
,
持続可能性
,
共同意思決定
,
健康の社会的決定要因
Keyword:
高価値医療
,
持続可能性
,
共同意思決定
,
健康の社会的決定要因
pp.419-423
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000730
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Headline
・Choosing Wisely Japan(CWJ)は2016年に設立され,過剰医療に関して医療界を啓発する第一歩となった.並行してジェネラリスト教育,感染症教育,輸血推進,若手/中堅救急医の各団体から “見直すべき診療行為” の「リスト」が逐次公開された.
・ポリファーマシー(多剤併用)に関しては,Choosing Wiselyキャンペーンの展開とともに画像診断や心血管インターベンションなどの領域でも問題意識が深まった.同時にこの課題に関心を寄せる医学生有志は,「CWJ学生委員会」を結成して全国的なネットワーク活動を行った.
・CWJは今後,“共同意思決定”,“健康の社会的決定要因”,保健・医療と人類社会の “持続可能性” などの新しい視点に注目して医療現場での対話の幅を広げ,医療職も患者・市民もともに地球市民の一員であるとの共通認識のもとに新時代の「高価値医療」を目指す啓発活動を展開したいと考えている.
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