特集 大腸癌のスクリーニングとサーベイランスの標準化に向けて─ 新しい知見から
Ⅰ.スクリーニング(5)大腸内視鏡を用いた大腸癌スクリーニングの試み a.青森プロジェクト(Project A):立ち上げの経緯とその論点
吉田 茂昭
1
,
松坂 方士
2
1青森県病院事業管理者
2弘前大学医学部附属病院医療情報部
キーワード:
短命県
,
地域がん登録
,
住民基本台帳
,
大腸癌スクリーニング
,
被検者集団の選定
Keyword:
短命県
,
地域がん登録
,
住民基本台帳
,
大腸癌スクリーニング
,
被検者集団の選定
pp.43-46
発行日 2021年5月20日
Published Date 2021/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000547
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青森県における平均寿命の全国ランキングを見ると,男性は昭和50年以来,また女性は平成7年以来,最下位に甘んじており,短命県脱出は県民の悲願となっている.青森プロジェクト(Project A)は,この最下位からの脱出を合言葉に展開された大腸がん検診プロジェクトである.本計画は県の事業として位置づけられたが,それを可能とするには,大腸を標的に選定した理由を含め,論理的に説明しうる戦略を明らかにし,県民の理解を得ることが不可欠となる.以下,立ち上げに際して提起されたおもな論点に従って根拠として用いたデータを示したい.
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