特集 ポストコロナ時代の感染症診療
第V章 ポストコロナ時代に重要な薬剤耐性菌・微生物
5 多剤耐性緑膿菌
嵯峨 知生
1
1秋田大学医学部附属病院感染制御部
pp.326-329
発行日 2023年3月23日
Published Date 2023/3/23
DOI https://doi.org/10.34433/dt.0000000186
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Summary
1.国内ではカルバペネム系,フルオロキノロン系,アミノグリコシド系に非感性の緑膿菌によって起こる感染症を指す.
2.緑膿菌感染症にはもともと有効な薬剤が限られるうえ,治療過程で耐性化した緑膿菌が分離される場合も多い.
3.併用療法やβ-ラクタム系抗菌薬の長時間投与が考慮される場合がある.
4.抗菌薬適正使用による耐性菌出現リスク低減とともに伝播遮断による耐性菌拡散リスク低減も重要である.
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