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今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症
多剤耐性緑膿菌,多剤耐性アシネトバクター
Multiple-drug-resistant strains of Pseudomonas aeruginosa and Acinetobacter species
松本 哲哉
1
1東京医科大学微生物学分野
キーワード:
多剤耐性緑膿菌(MDRP)
,
多剤耐性アシネトバクター(MDRA)
,
コリスチン
,
チゲサイクリン
,
抗菌薬併用
Keyword:
多剤耐性緑膿菌(MDRP)
,
多剤耐性アシネトバクター(MDRA)
,
コリスチン
,
チゲサイクリン
,
抗菌薬併用
pp.100-105
発行日 2016年1月15日
Published Date 2016/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200683
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Point
●多剤耐性緑膿菌(MDRP)および多剤耐性アシネトバクター(MDRA)は,3系統(カルバペネム系,アミノグリコシド系,フルオロキノロン系)の抗菌薬の全てに耐性の菌である.
●MDRPは緑膿菌全体の1%以下,MDRAはアシネトバクター全体の0.3%程度と,まれにしか分離されない菌である.
●難治性の感染を起こしやすく,MDRPにはコリスチン,MDRAにはコリスチンやチゲサイクリンが有効である.
●感染対策上,厳重に対処すべき耐性菌であり,接触感染予防策を徹底する必要がある.
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