特集 多剤耐性グラム陰性菌対策を見直す-『薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン』に向けて
多剤耐性グラム陰性菌における抗菌薬適正使用 多剤耐性緑膿菌(MDRP)
賀来 敬仁
1
1長崎大学病院 検査部
キーワード:
Colistin
,
Pseudomonas aeruginosa
,
シュードモナス感染症
,
多剤併用療法
,
細菌多剤耐性
Keyword:
Drug Therapy, Combination
,
Pseudomonas aeruginosa
,
Pseudomonas Infections
,
Drug Resistance, Multiple, Bacterial
,
Colistin
pp.93-97
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018256907
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緑膿菌は水まわりを中心に生活環境中に広く存在する菌である。緑膿菌は複数の耐性メカニズムを獲得することで多剤耐性緑膿菌(MDRP)となる。MDRP感染症に有効な抗菌薬としてコリスチンがあるが、海外ではコリスチン耐性菌の報告もある。そのため、コリスチンについては他の抗菌薬との併用療法が推奨されている。コリスチン以外の薬剤の併用療法が有効であったとの報告もあるため、検出された菌株の薬剤感受性試験結果を活用して抗菌薬を選択することが重要である。
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