特集 在宅ケアで必要な感染対策
多剤耐性緑膿菌の感染拡大防止対策
吉川 幸子
1
1川崎市立井田病院かわさき総合ケアセンター在宅ケア・医療相談部門
pp.780-784
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101700
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以前からMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)やVRE(バンコマイシン耐性腸球菌)など耐性菌の院内感染が問題となっていたが,近年は複数の抗菌剤に耐性能を獲得した多剤耐性菌が大きな問題となっている。在宅ケアの現場においても,在宅医療の推進に伴い医療依存度が高い療養者や慢性疾患をもつ療養者に易感染者が増加し,療養者間を移動するケア提供者の手指や医療器具・介護用具などを介した感染伝播が問題となっている。
本稿では在宅ケアの場で必要な感染対策として,MDRP(多剤耐性緑膿菌)の感染拡大防止対策について述べる。
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